常連客があなたのお店を利用しなくなった本当の理由

2018/05/21

月に1度はあんたの顔を思い出すんよ」

「週に一回はここのうどんを食べんとな!」

「毎日 ここのうどんを食べんと始まらん!」

そんな言葉に包まれるうどん店とそれを支えてくれる常連客

 

 

そんな常連客が急に来なくなる

 

その理由は色々と思いつくかと思いますが、

 

 

実は本当の理由の第1位は意外な理由でした。

常連客が来なくなる。その理由は

 

忙しくなった

転勤になった

亡くなった

お客様が成長した。

生活が苦しくなった
いつも混雑しているから
味が落ちた
もっとコスパの良い店が見つかった。

 

などなどですが、

 

 

 

 

 

本当の第1位は 「忘れさられること」なんです。

忘れさられること?って と思われるかもしれませんが、

スマートフォンが普及して以来、日々大量の情報が流れてきます。

どこにいても情報を常に浴びて私たちは過ごしています。

すると、忘れてしまうのです。

みなさんにもありませんか?

別に特に不満もなかったんだけど、なんとなく行かなくなったお店。

この行かなくなったお店というのは、

膨大な情報に押し流されて記憶から思い出せなくなったお店なんです。

 

そして第2位は 「なんとなく・・・」

それってどうしようもなくない?と思われるかもしれませんが、

そんなものなのかもしれません。 なんとなく飽きた・・・  なんとなく行かなくなった・・・

まぁ、行こうと思えばいつでも行けるし、そのうちに行こうと思いながら行かなくなる。 

そのうちに、行きずらくなる。   そして、まったく行かなくなる。 このような行動はどうしようもありません。

何か変化を起こせば行けるかもしれない。 

たまたま、町でぱったり会うと行くかもしれない

そんな感じです。その程度の事なのです。

 

1位と2位は衝撃的な理由すぎて、どうしようもなくない?と思われるかと思いますが、そんなもんでした。 

ただこれはチャンスとも言えるんです。 というのも他店の常連客も

これらの理由で離れていく事が、多いのです。

なので、必ず一定の新規客が入店され、その中の何割かが常連になります。

 

あとはこのIN(新規来店客)の量を増やして、OUT(一度で来なくなる) 2ndOUT(常連から来なくなる)の数を減らすというのを 

効果的に行っていく事です。

 

そこで有効なのはSNSです。 

ツイッターやFacebook・インスタグラムのどれかは必ず取り入れて欲しいなと思います。

その中では

〇 店主の毎日の事を書くと、味や店舗ではなく、店主の人間味や人生の物語に共感をして、来店するので、リピーターになりやすい。

〇 新メニューの案内をする。 美味しそうにうつる写真を撮ってください。美味しそうに映らないのであればUPするだけマイナスです。

一生懸命写真を撮る工夫をして、料理の写真を撮ってください。 その写真はSNSから様々な場所に拡散します。その写真がおいしそうであれば

何気ない人たちの目に止まり食欲を掻き立てます。 そして、その食欲を満たそうと来店に繋がります。 

 

最近は料理を舌で味わうのはもちろんですが、少しづつ(見た目)や(店主のストーリーやこだわり)で味わう方も増えてきました。
近年、情報は垂れ流す物になってきていますが、その垂れ流す情報にならないとさらに埋没する結果になりがちです。

 

年々、新規店舗はなかなか勝ち組になれなくなってきています。 様々な努力をして、一日の売り上げをほんの少し上げていく努力を欠かさず行う。

それが振り返ると大きな売り上げに変わります。

 

余談ですが、

以前とある、店主に「京兼さん、最近お店が暇なんです。どうすればもっとお客さんが来ますかね?」と聞かれました。
私は、「暇なときには暇な営業があり、忙しい時には忙しい営業がある」と答えました。

飲食店はいつまでたっても待ちのビジネスです。自分からお客様に出向いていって、口にうどんを押し込んでお金を請求できません。

開店から閉店まで常に、待ちです。

その間に何をするのかという事をもう少し考えて欲しいと伝えました。 

忙しい時はイメージされる事が多いと思いますが、暇なときはただ待てばいいと思われている方が多くいます。

ですが、暇なときには暇な時の営業があるんです。

それは、とにかくお客様と話す。そしてファンになってもらうということです。

例えばホールに出て行って 挨拶をしたり、プライベートな話を少しづつしていく。

お水が減っていればスタッフに任せず自分から水を入れに行く、帰りにドアを開けてあげたり、セルフだとトレイをこちらから下げてあげたり、

気持ちよくその空間を楽しむ事を考えてください。そんな一生懸命さにお客様は心を打ちます。

そして次に来るときは、
「いつもありがとうございます。」や「今日もいつもので宜しいですか」

「今日はゴルフ帰りですか」とその持っている情報をフルに発揮してもてなしましょう

うどん店はサービス業です。 サービス業はただ美味しい物を提供するのが目的ではありません。

おいしいうどんはただの手段です。 

その先にあるお客様の心の満足を満たす事が、本当のサービス業だと肝に命じて日々の営業を行って頂ければと思います。

ちなみに、そのアドバイスをしたうどん店はそれから1年後、

食べログでも3.85を記録する繁盛店になりました。 

うどんは変わりませんが、気持ちが変わっただけで、経営は180℃変わってしまうんです。  

一覧へ戻る